砂漠の狐|専門家コラム 2015年11月

HOME『砂漠の狐』 > 専門家コラム:2015年11月

メールアドレス

エルヴィン・ロンメルと私

エルヴィン・ロンメルは、砂漠の狐と呼ばれた第二次世界大戦時のドイツの将軍です。
小学生の頃に私はロンメルと出会い、ロンメルという人物の生き方に触れ、尊敬の念を持ちました。

ロンメルは戦争法規を守り、敵軍の捕虜を紳士的に扱ったということで、敵軍であるイギリス軍からも尊敬された将軍です。
ロンメルが戦った北アフリカ戦線で向き合ったドイツ軍とイギリス軍の間では、捕虜に対して相手が行った待遇と同じように取り扱われました。相手軍が自軍捕虜に食事を与えなければ、同じように相手軍捕虜にも食事を与えないというようなことは行われていましたが、基本的にはドイツ軍内ではドイツ軍もイギリス軍捕虜も同様に扱われ、人としての待遇を受けたのでした。
なぜそのようなことができたのかということに、北アフリカ戦線にはSS(ドイツ武装親衛隊)がいなかったということがありました。ロンメルは北アフリカ戦線の一切を指揮することができました。

戦争と言えば捕虜や民間人に対する残虐行為が必ず引き起こされる中で、私はロンメルの戦いに注目しました。ロンメルがそのような残虐行為を行うことがなかったのは、ただ遠い砂漠の中で自由に戦えたということもあったと思います。相手軍からも讃えられる将軍は多くはないと思われますが、人道的な戦いを意識することができたロンメルという人に敬意を持ちました。

私もまた人生の中で相対する人間同士においても、ロンメルのような気持ちを持ち、対立する人がいたとしても人間としての扱いを忘れないようにするということをこころがけてきたつもりでした。
自分についてはそのような生き方をして対立する相手方から尊敬を受けるようなこともなかったかもしれませんが、誇りを持った自分になれる一つの理由になったと思います。

掲載日:2015年11月17日(火)

 

パリ同時多発テロの犠牲者を悼む

昨日、フランスのパリで同時多発テロが起きました。
亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、遺族の方々の悲しみを思います。
パリ同時多発テロの事件は、故郷の友人からの連絡で知らされました。
昨日は作業に没頭していてニュースを見ていなかったのですが、故郷の友人から「パリで大事件が起きたぞ」と今回の事件を知らされました。
私の友人知人でもフランスに関わった仕事をしている人・しようとしている人や旅行業を営んでいる人がいるので、他人ごとではなく、今回のニュースを見ました。パリというと美しい街というイメージがあるのですが、そのパリで起きた凶行を痛ましく思います。
私が思ったのは、日本でも同じような事件が起きなければいいなということです。
安全保障関連法もできたばかりですが、日本が外国の紛争に関わっていくこともまた避けられないのかもしれません。その一方で、このようなテロの危険性が増すことも確かと思われます。
報道ではイスラム国が関わっているそうですが、日本の若者がイスラム国の活動に参加してこのような事件がおきなければ、と思います。若者を紛争に駆り立てるような貧困などの社会的問題や不安を取り除けるように努力していかなければならないと思います。
日本で単に「戦争」と言えば大平洋戦争を指しますが、戦争はあくまで過去のものであってほしいと願います。私たち個人が世界的な紛争の防止ということについてできることは何もないのかもしれませんが、安全で不安のない世の中が実現できるように、自分たちの周りから小さな親切を積み重ねていけたらいいなと思います。

掲載日:2015年11月15日(日)

 

失敗の共有

連載「ユーキャン「太平洋戦争 全10巻」を実際に見て詳しく解説」を更新しました。
今日は「第5巻 ガダルカナル」について書きました。
第4巻で学んだとおり、ミッドウェー海戦の敗北は日本軍内でも隠されたわけですが、そういった隠す体質は、失敗から学ぶことができずに、アメリカ軍軽視を増長させ、ガダルカナルでの敗北にもつながっていったように思われます。
アメリカ軍との戦いが日本軍全軍で共有され、アメリカ軍は手ごわいということが感じられていれば、ガダルカナル島の戦いについても、万全の態勢で臨むことができたかもしれません。
ここに失敗の共有が大事であることを感じさせられます。
失敗を共有し、みんなで失敗に学ぶ。そのことは次なる困難に向き合う時に困難を乗り越える大きなヒントにもなるでしょうし、私たちが一丸となって向き合う力にもなるでしょう。

太平洋戦争 第一集+第二集 DVD全10巻



掲載日:2015年11月14日(土)

 

失敗に負けずにたゆまぬ努力を続ける

連載「ユーキャン「太平洋戦争 全10巻」を実際に見て詳しく解説」を更新しました。
今日は「第4巻 ミッドウェー海戦」について書きました。
よくアメリカ軍の物量に日本軍は負けたと言われますが、アメリカ軍が勝ったのはただ物量だけではないと思います。アメリカは日本に勝つためにたゆまぬ努力を続けていました。その努力は見習うべきところが大きいと思います。
アメリカ軍は真珠湾奇襲を食らうという大失敗をしますが、そこからアメリカ軍は学びました。日本軍の動きを読むことを重要視し、レーダーをさらに進化させ、暗号解読にも力を入れます。そんな努力が実を結び、ミッドウェー海戦という成功へとつながっていきます。また、空母から爆撃機を発艦させるという奇抜な発想で、日本本土初空襲(ドーリットル爆撃)を成功させます。日本本土初空襲の成功はアメリカの士気を高め、日本に大いに動揺を与えました。アメリカの努力はアメリカの豊富な物資と結びつき、勝利へとつながっていきます。
失敗に負けずにたゆまぬ努力を続けていくことが大事なのだと思います。私たちの生活においても、粘り強く物事に向き合っていく必要があることを学ばされます。

太平洋戦争 第一集+第二集 DVD全10巻



掲載日:2015年11月13日(金)

 

人生は三分の勝ち目と思ったときが五分五分の戦い

戦争で言われていることに「三分の勝ち目と思ったときが五分の戦い」というものがあります。
人間は不安になりやすいものですが、特に自分の優勢劣勢を考えるときに劣勢と思いやすく、五分五分の戦いでも三分しかないと思いがちで、劣勢と思っても諦めずに頑張って戦うことが大事だと励ました言葉です。
私は人生においてもしかりだと思います。
三分の勝ち目しかないと思われたときが五分五分で、劣勢と感じられても辛抱強く努力し続けることが大事だと思うのです。
私の友人で自営業を営んでいる友人がいるのですが、最近、事業の一部門が伸び悩んでいて落ち込んでいました。さらにクレームが立て続けて入り、事業の行く末についても悲観的なことを考えるような状況でした。
私は彼の事業はすばらしいものであると高く評価しており、行く末もまったく問題はないと考えていまして、まさにこの三分五分の法則の心理に陥っていると感じました。私はこの話を彼にして、今こそ事業をがんばるときと励ましました。
それから彼はクレーム対応や幾多の困難を越え、事業に再びチャレンジするファイトを取り戻しました。そんな彼の敢闘精神を私はあらためて高く評価しました。いずれ必ず結果は出ると信じています。
もちろん本当に勝ち目がないときは降伏することも考えなければいけないかもしれません。けれども、まだまだやれる余地はあるのが人生だと思います。そう簡単にあきらめずに粘り強く人生を生きていきたいですね。

掲載日:2015年11月12日(木)

 

人に協力を求め、協力を仰いで生きていく

連載「ユーキャン「太平洋戦争 全10巻」を実際に見て詳しく解説」を更新しました。
今日は「第3巻 戦線拡大」について書きました。
日本は大東亜共栄圏という理想を掲げ、アジア諸国の人たちに協力を呼び掛けていきますが、日本軍の強引なやり方は旧支配国と何ら変わらず、その理想は受け容れがたいものでした。
人に協力を求めるときはまず与える、与えるものが何もなければ腰を低くして接することが大事とは思いますが、当時の日本軍には与えることもできず、腰も低くはありませんでした。
人に協力を求め、協力を仰いで生きていくとはどういうことかということを考えさせられます。
資源を南方のアジア諸国に求めた日本は、アジア諸国の人々の協力なしでは生きていけない存在だったわけですが、人と人とが協力していくという姿勢とはおよそ遠く離れた姿勢だったように思われます。
人生を生きる上においても、他人の協力なしでは生きていけないということを学び、他人から協力を得るとはどういうことかを考えていく必要があるのだろうと思います。

太平洋戦争 第一集+第二集 DVD全10巻



掲載日:2015年11月7日(土)

 

短期決戦主義の難しさ

連載「ユーキャン「太平洋戦争 全10巻」を実際に見て詳しく解説」を更新しました。
今日は「第2巻 開戦」について書きました。 この巻では、緒戦での日本軍の快進撃について解説されていますが、日本軍がよくよく準備していたこともあり、また米英軍が準備不足であったこともあり、作戦は予想以上に成功します。シンガポールやフィリピンコレヒドール島への砲撃など、中盤以降の日本軍では考えられなかった物量の嵐です。しかし、そんな勢いも最初しかありませんでした。
ここに短期決戦主義の難しさを感じます。短期決戦主義は奇襲にこだわるため、時間調整的にタイトで、宣戦布告の遅れなどの失敗も招きました。一度準備していたものがすべて払底してしまうと、次がないという現実もあります。日本軍もまた、準備していたものがすべてなくなってしまうと、物資も兵員も補充ができず、敗北へと向かっていきます。
短期決戦で決着をつけるのであれば、緒戦で大勝利した段階で講和の話を切り出すべきとも思いますが、優勢なときに講和をしようという話は日本から出ることはありませんでした。
私たちの人生においても、短期決戦で決着をつけようとすることは十分に注意して考えないといけないのだろうと思います。長期戦を覚悟して長い時間をかけてコツコツとやっていった方が成果が出る場合も多いのだろうと思います。また、短期決戦がうまく成功して勝利したとしても、油断せずに早期に事を収束させて次のステージを考えることが大事だと考えます。

太平洋戦争 第一集+第二集 DVD全10巻



掲載日:2015年11月5日(木)

 

今日から新たな連載がスタートします

今日から新たな連載「ユーキャン「太平洋戦争 全10巻」を実際に見て詳しく解説」をスタートします。
今日は「第1巻 大平洋戦争への道」について書きました。
日露戦争の勝利から太平洋戦争開戦までの歴史の流れを見たとき、国民の支持が背景にあったことを感じます。新聞が満州こそ日本の新天地と書き立て、国民もまたそれに熱狂し、陸軍の満州での拡大は支持されていったように思います。
満州事変が拡大し日中戦争になり、国家総動員法も可決されて国民生活に戦争が暗い影を落とし、戦争が嫌だと思い始めたとき、すでに軍部が大きな力を伸ばし、後戻りはできなくなっていました。
20世紀初期、植民地主義は世界にはびこり、他国に進出して権益を広げることは当たり前であったかもしれません。そのような日本の勢力の拡大に国民が喜んだこともまた否定できないのかもしれません。しかし、それは現地の中国の人々の反感を買うことになりました。
大きな動きになる前に小さな動きのうちに行動を起こして防止していくことが大事だと思います。私たちが学ぶ教訓として考えたとき、このことは私たちの普段の生活にも言えることだろうと思います。会社組織など普段の生活の中でも、小さなあやまちを無視せず、問題を受け止め、予防策を立てていくことが大きな問題に発展することを防止し、自分たちの生活を守ることにつながるだろうと思います。

太平洋戦争 第一集+第二集 DVD全10巻



掲載日:2015年11月3日(火)

 

第二次世界大戦の講演会に参加

昨日、日本陸軍研究家の方の講演を聞く機会があり、講演会に参加しました。
なぜ特攻や玉砕が行われたのか、第二次世界大戦に至る日本人の心を知るには古代の日本人から知る必要があるということで、古代からの日本人の精神について講演を聞き、とても勉強になりました。
「歴史を学ぶ」のではなく「歴史に学ぶ」必要があるということで、先人たちの過去の失敗から学び、未来に活かしていくというお話に深く同意し、私もそんなふうに歴史を活用したいと思いました。
私にとって歴史を知ることは楽しいことなので、ついついその楽しさに没頭して、その活用をどうするかということを忘れてしまいがちなのですが、歴史に学び、先人たちの苦労や失敗から学び、それを今に活かして未来をより良くしていくことが歴史を学ぶ意味なのだと改めて思いました。
今みなさんにご覧になっていただいているこのサイトも、そのような歴史から学ぶ教訓を伝え、今を見つめ直し、未来をよりよくしていくようなそんな情報を発信できたらと思っています。

掲載日:2015年11月2日(月)

 

 

メールアドレス

 
Copyright(c) 2015-2017 YATTI All rights reserved.

 

Back to HOME